おはようございます、写真は今朝の湊漁港です。手前がイワシの棒受網船、奥に見えるのは県外のイカ釣り漁船。ともに水揚げが終わっていまして、お魚の写真はなくてすいません。まだスルメイカの姿を見ることはなく、ケンサキイカ中心みたいですね。
今朝はダルマを探しに1番セリに行ってきました。「イルカが飛んだ」の漁師言葉があるようですが、ダルマを遠ざけてしまったようで(泣) - 1匹も揚がっていない・・。好調の沖建漁に水を差したみたいで「うっ!」のあと意気阻喪。
気を取り直して市場を歩き最初に発見はコショウダイです。
ちょっと古いのですが1983年頃の山口県内海(瀬戸内海)コショウダイを研究した報告によれば、5月下旬から7月下旬の産卵時期に同海域へ現れるとあります。最近の長門市と漁獲量のピークが一致していないので、外海のコショウダイはもしかすると産卵期がうしろにずれているのかも・・、とこれはあくまでも推測ですが。これは自分で捌き、食してみるしかないですね。
仙崎の年間水揚げ量はそんなに多くないんですが、大きいのは夏の終わりから11月にかけて見かけます。コショウダイはイサキ科の魚でして、それならばイサキのように魚価は高いのだろうと想像していたらとても手頃なのでした。安くて美味しいよという人は多くて、それでもたくさん獲れる魚じゃないから相場がしっかりしないのでしょうか?疑問を感じて調査してみました。
5年間の漁獲量とキロ単価の推移をみて思うのは、3年前からガクッと水揚げの減った魚です。そして消費市場では、旬を外れたこの魚を求めていないことが魚価から判断できます。漁獲量は8~11月を頂点に4月頃まで急こう配の繰り返し。これが3年前からは山が低くなり落ち着いてしまいました。季節によって味が変わりますが、それだけが市場で敬遠される理由なのでしょうか。
近縁のイサキの旬は5月から6月の産卵前。でもイサキの場合、たくさん獲れるこの時期は浜値が下がり、産卵後の夏は値上がり傾向を示してるのです。
コショウダイの箱を、随分長い間眺めている間にセリが開始されました。
小手繰りのセリ場はアマダイにしっかりした値がついてます。マダイ、イトヨリは軟調。
ケンサキイカはいいサイズが揚がっているんですが、全般的に緩んできたのは水曜日のためなのかな?
そして、でました~!2キロのマナガツオ。部長が「これは旨いで~、刺身でも焼いても何でもいける」の太鼓判。キロ当たり3,000円で決着がつきました。さすが仲買さんもよくご存じ。
セリの途中に協同丸さんが入ってきまして、1回目の水揚げは100g弱のマアジ中心に70箱ですが、今朝はこのあたりでひとまず帰宅。
帰り間際に高級魚をパチッと!
仙崎では「キハタ」とか「キヨセ」と呼んでいますが、正式名はアオハタです。ちなみにマハタは「ヤナセ」呼ばれます。