仙崎は朝のうち雨、昼前から晴天に変わりました。今日は話題が盛りだくさんです、さっそく始めましょう。4時半過ぎに通定置の水揚げが終わり、5時前に黄波戸定置網船が入港。今朝はヤズが多かったですね。黄波戸支店の朝セリにもかなり並んでいたから、深川湾から黄波戸今岬、千畳敷沖合にかけてヤズが回って来たのでしょう。
こんなのも混ざってましたよ。
今朝の定置網は各所でいつもより少なめの量でしたが、
30キロのバレンは通定置さん。
仙崎ではめずらしいヤガラ、小さいけれど、これはどうやって食べるんだろう?
サゴシ、これは黄波戸定置さんです。人だかりを発見しました、黄波戸定置の乗り師さんらが氷を打ってますね。でかいのが見えるぞ。
40キロのマグロ、このサイズは初めて見ましたけど、う~んん?これクロマグロかなあ、近くに居た販売次長さんに訊ねたら「クロ」だと教えてもらいました。辺りにいた仲買さんたちも、クロにしてはちょっと形が変わってるよね、なんて話していたのですが、確実な判定材料が鰓にあるのだと。
この写真には写ってないのですが、鰓の内側にある鰓弓(骨)から発達した小歯の数がクロマグロは12本。へぇーっ!勉強になった。
しばらくマグロに見とれてましたがミズイカ。写真のミズイカは定置網のものじゃありませんけど、定置はこれより小ぶりのサイズがまとまってました。
セリから戻って長門市商工水産課に向かいました。昨日話題に取り上げたガンガゼを、野波瀬支店から取り寄せてプチ試食会!
板ガゼです。どうですか、やっぱり色合いはアカウニと比べて薄いですね。それでは食べてみましょう。
「うまい」
「ウニだよ」
「いけるんじゃないの」
くちに入れた瞬間は悪くはないですね。そりゃアカウニと比べると?ですが、生食じゃなく加工素材としてのお宝発見。なんですけれど、支店の話しによれば、ガンガゼさえ採れなくなったと。
こちらも海藻が大好きなアワビ。比較写真でございますが右端から1年、2年、3年もの。3年でおよそ10cmにしか育たんのです。山口県では稚貝放流を行っていますが、ただ撒くだけだと外敵に食べられてしまうので定着性が低いのだとか。それに、餌となる海藻が育った海じゃないと大きくなりません。市場で見かける20cm超のアワビは、かなり深場を探って採っているのでしょう。味覚もさることながら、アワビの育つ年月、採貝の危険性を思えば、あの価格は納得できます。