仙崎市場レポート、1番セリ 平成25年10月7日


台風24号が近づいています。予報では9日(水)に日本海側を通過して北上。風はまだ吹いてなく、いくらか温いような感じです。

今朝の1番セリにでかけました。明日から出漁の隻数が減ることを考えて、今朝はまとまった数量を期待してましたら、予想に反し沖は時化ていたというではありませんか。う~ん、陸地にいては分からない、難しいのですね。

まとまっていたのは小手繰網の水揚げ、


カマス、あれ?1週間わずかのあいだに随分太くなったような。そいえば先週、黄波戸の支店長さんがカマスはもうじき腕くらいの太さになると話しておられた事を思い出しました。つまり、もっと太くなる。食べごたえ満点です。そして、これは何だろうか、


北浦ではメッキと呼ばれる魚、正式名はカイワリです。アジ科の仲間ですけどマアジとはずいぶんスタイル違いますよね。こちらのカラフルな列は、



イトヨリ、見事なサイズ。

そしてアマダイ、いい値がつきました。


ホウボウ、ぷりぷり。


ウスバハゲ、今年はあまり獲れてなかったんですけどね。今度は一本釣りのイカの立て場へ移動。


ぶとイカコレクション、ごらんください。

野波瀬支店の水揚


立石支店の水揚、これは立派。
また厚くなってる、立て方もキレイでした、このサイズになると見ていて惚れぼれします。そして、チョーブトイカ?


近くに販売部長さんいたので、「これってタルイカですよね?と尋ねたら、首をかしげてしばらく、「umisachiくん、ダイオウイカじゃ・・・
またまた、ご冗談を(笑)と、思いつつ部長の言う事だから、ほんとにダイオウイカの子供かと半分納得しかけたころに、
「タルイカとは言わんなあ、ソデイカ、これからよーけ獲れる、湾内でも見かけるんよ」。

仙崎の市場名では「紅イカ」で仕切られるソデイカ、このイカはまだまだ子供です。成長するとブリサイズの発泡スチロールに入るくらいの大きさだって。80cmオーバーで10キロ以上はあるでしょうね。このイカについてはおもしろい話が聴けました。

『ソデイカは雌から釣るべし』
ソデイカはかならずつがいで泳いでいるんだって!それで、水揚げされる時も写真のようにペアが多いと。最初に雌を釣り上げた場合、雄はしばらくいなくなった雌を探し回り、その間に釣り上げられてしまう。だから、ペアで確保。でも雄のイカを最初に釣り上げると、雌はさっさと逃げちゃうんだって。男っちゅうのは哀しいイキモノ!?
写真のつがいですが、性別検査をしてみよ~ということになり、部長が調べたところ共に雄(笑)

あとで調べてみたんですが、必ずしも雄雌でペアを組むということじゃないみたいですね。もしかすると単独で生きるよりペアを好む性質なのかもしれません。それでもこの話、ストーリーが出来上がってていいじゃないですか、ねえ!沖縄県の研究によると、このイカは陽が沈まないと水深100mより浅瀬に浮上しないことが報告されてます。そして日の出前に深く緩やかに潜航するようですが、対馬暖流に乗って日本海側に来遊した場合、水深200m以上の海域は見島よりさらに沖へ出なければありません。沿岸付近に近づいてしまったソデイカは迷子ちゃんなのか、それとも浅瀬を好むようになったカップルなのか。秋と共に謎は深まってゆくのでした。

今朝は刺網、旋網が休漁、定置網少々、船曳も1隻のみと少なく、天気予報から今週は厳しいですね。

カテゴリー: イベント・新着情報   パーマリンク

コメントは受け付けていません。