長門市の定置網漁業、今回は株式会社黄波戸定置生産組合(以下、黄波戸定置)の紹介です。黄波戸漁港は長門市西部の向津具半島から深川湾に面した場所にあります。黄波戸支店の磯部支店長に伺ったところ、この漁港の漁師さんはおもに沿岸部で一本釣り、磯建網、採貝採藻を営み、現在の正組合員数は50名あまりの所帯であるそうです。
その中にあって黄波戸定置さんの漁獲高はとても大きなものがあります。定置網は2か所あり、港に近い方から「大岳」、「逆網」と呼ばれます。このふたつの定置網の場所は早朝4時に港を出て、2か所の網揚げを済ませてそのまま仙崎市場に向かい、5時半開始の2番セリに間に合うほど近いのです。また、2か所あることで、片方の網を上げて修理補修している間も水揚げがなくなることがありません。お魚の供給がストップしないため、市場側としては大変ありがたいことですね。
今朝の2番セリは黄波戸定置さん水揚げ風景からご覧ください。
この季節はマンサク、アカバナ、サゴシが連日入ってきます。そして少ないはずのヤズが黄波戸定置さんには揚がります。潮回りであるとか、定置網がある一帯の地形によるものじゃないかと思いますが不思議ですね。
こちらはカマス。
引き続き2番セリからこの箱は水揚げが終わっていた通定置網さんのコシナガマグロ。
やはりマンサク、9月になってからはかならず入ってますね、サイズも上々。
タチウオは2箱。
次は仙崎の定置網さんです、箱は手前からアカバナ、向こうがヤズ。
アカバナがいい型になりましたね。
一本釣りのケンサキイカ、太くなりましたねえ。この箱は漁協販売部長さんが見立てて下さったひと箱。
週明けから強風が続いてイカ釣り船の操業が少なかったのですが今朝は600箱程度揚がっています。
このミズイカ(アオリイカ)は定置網の箱。
ようやく夜明け、うっすらと明るくなりかけていますが、
まだまだセリは続いています。月夜周りで操業していなかった旋網船、今朝は2カ統操業にでて40分後から水揚だそうですが、このあたりで市場をあとにしました。