前回の純洋丸乗船レポートの追跡編をかねて。
23:30、取材班は川尻漁港をあとにしましてしばしの休息。
輸送トラックのスケジュールは川尻発23:45、2時の競りに間に合うよう仙崎市場に向かうことになっています。仙崎市場では0時ころから手繰漁の水揚げを行い、1時ころより各支店からの輸送トラックを荷受け。この時間に合わせて取材班は市場に集合しました。
1:20、川尻のトラックが到着していません。距離的に30分もかからないんだけど…、水揚げが多かったから遅れているのでしょうか。
すでに野波瀬、通、立石、津黄、久原、黄波戸など他支店のケンサキイカはずらっと並んでます。
1:30過ぎに新市場の車両洗浄消毒装置を通過した川尻のトラックが入場。漁協販売部の職員によって、トラックからパレットに積まれたスチロール箱をフォークリフトで卸します。そこでは別の職員が、漁業者別、サイズ別にスチロール箱を2列に並べ、その端ではセリの開始を待つ仲買人が魚の目利きを行っているのです。
仙崎新市場のプラットフォームは全長150m、今日のケンサキイカ立て場はおよそ60mに伸びました。この日の1番セリに並んだ箱数、じつに1,015箱。
こんなに太いイカの数も多くなりました。
セリ開始。
数が多いため、セリ人はイカの鮮度を落とさないよう、スピードを上げてゆきます。千箱超のセリ時間、なんと30分。前日もケンサキイカは千箱を超え、二日連続の大漁により価格は大幅に下がってしまいましたが、これも市場方程式。
追加の情報ですが、5:30の2番セリでもケンサキイカは595箱立てられて、今日の合計1,610箱。
さらにこれだけではありません。主に県外イカ釣り漁船の水揚が行われる湊市場では、ケンサキイカだけで1,733箱。仙崎がイカの街ってことがよくわかります。
さて、ほかの浜情報をお伝えしましょう。まずは手繰網、
連日好漁、今朝の1番はレンコダイが100箱超。
高級魚アマダイもごらんのサイズで好(高)価格。
そしてイトヨリが大きくなりました。160箱の水揚。
数はまとまらないのですが、とても美味しいホウボウ。いいスタイルでしょ。食べたい!
鮮やかな皮の色も水の中ではこんな感じ。
2番のセリは今日も協同丸さんがマアジを揚げまして、その量7トン。定置は黄波戸さんが連日豊漁でコシナガ、アカバナ中心に2トンの水揚。他ではサワラ50箱、サゴシ115箱、以上の2番セリは情報だけで写真がなくてすいません。
湊市場はケンサキイカのほかにカタクチイワシがまとまりはじめました。今年はイワシが獲れてなかったから、もっと寄ってくれると嬉しいですね。