気象庁が6月から8月にかけての3か月予報を発表しました。これによりますと、今年も暑い夏になるようです。日本列島はほとんどの地域で、「平年並み」と「高い」の確率が現れています。どうしてこうなるのでしょうか、気象庁は合わせて予想の根拠を掲示してくれました。
インド洋東部~太平洋西部の熱帯域で対流活動(積乱雲の発生・発達)が平年より活発と予想
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太平洋高気圧が日本付近で北側を中心に平年より強く張り出す
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3か月平均気温は全般に高温傾向、3か月降水量は、北日本で少ないと予想される
気温の変化は陸上のみならず、海で生活するお魚たちにもいろいろな影響をあたえます。ケンサキイカの卵は周りの水温が25度になると、約半分がふ化しないという調査報告があります。また、雨が多ければ河口付近や内湾で海水の塩分濃度が下がりますから、これを嫌うアジやイワシなどの成魚は沿岸部から離れます。すると、これらを餌とする魚もかれらを追って沖に向かいます。一方では、河口付近の汽水域を好む魚もいますから、一概に天候の変化を漁場の善悪と捕えず、魚たちの生活環境を見越して漁に向かう人々のなんたる逞しさでしょうか。
3か月予報のはなしから、だいぶん逸れてしまいましたが。今年の夏はまちがいなく暑いでしょう。今日などはすでに、熱中症注意の呼びかけがでています。熱中症とは体内の水分と塩分(ナトリウム)のバランスが崩れてしまい、体温調節機能が働かなくなる状態です。補給するのは水分だけじゃなくナトリウムも忘れずに。それよりも、バランスのとれた食事を日ごろから摂ることが大切ですよ。アジはミネラルやビタミンが多く含まれる食材です。干物にすれば凝縮されたアジの身から豊富なEPAやDHAを補えますよ。仙崎の新鮮な魚を食べて、これからの季節を楽に過ごしたいものですね。